出っ歯の矯正期間・費用を徹底解説!治療期間を短くするコツも
2024年12月27日 インビザライン

この記事を監修した人

MeLoS認定アライナー矯正教育担当講師。長崎大学歯学部卒業、東京医科歯科大学病院総合診療科にて研修後、複数の歯科医院で勤務しインビザライン矯正やインプラント、口腔外科分野を含む各種治療経験を豊富にもつ。歯科医師むけ専門書の翻訳なども行う。

出っ歯についてお悩みで矯正を検討中の方は多いのではないでしょうか。そのような方に向けて、この記事では出っ歯の治療方法や期間、費用を詳しく解説します。

 

「インビザライン」や「ワイヤー矯正」それぞれの特徴やメリット・デメリット、さらに、治療期間を短くするポイントや生活への影響についても触れ、矯正計画を立てるためのヒントにしていただくことができます。

 

出っ歯の改善は見た目だけでなく、機能面でも大きなメリットがあります。この機会に自分に合った矯正方法を知り、理想の歯並びを目指しましょう。

 

出っ歯の矯正にかかる期間・費用はどれくらい?

出っ歯の矯正を考える際、気になるのは治療にかかる期間や費用です。治療計画は「矯正方法」「年齢」「矯正範囲」によって大きく異なります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

方法別

マウスピース矯正の場合

概要
マウスピース矯正は、透明で取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を使用します。「インビザライン」が代表的で、見た目が目立ちにくいことが大きな特徴です。軽度から中程度の出っ歯に適しており、痛みも少なく、日常生活に支障をきたしにくい方法として人気があります。

 

期間と費用
治療期間は1年半〜2年程度が目安で、費用は60万〜100万円程度です。ただし、症状の重さや医院によって選ぶプランや必要となる追加費用が異なるため、カウンセリングでの相談が大切です。

 

メリットとデメリット
最大のメリットは見た目が目立ちにくい点です。また取り外し可能なため衛生的で、食事やブラッシングがしやすい点も大きなメリットです。

 

デメリットは患者様ご自身での装着時間管理が必要で、装置を適切に長時間装着していないと治療がうまくいかなかったり治療期間がのびたりしてしまう点です。

 

ワイヤー矯正の場合

概要
ワイヤー矯正は、歯に金属製またはセラミック製のブラケットを装着しワイヤーで力を加えることで歯並びを整える方法です。軽度から重度まで幅広い症例に対応できます。

 

期間と費用
治療期間は1年半から2年半程度が一般的です。費用は60万〜120万円程度となります。抜歯が必要な場合や、複雑な症例ではさらに費用が増える場合もあります。

 

メリットとデメリット
メリットは重度の出っ歯や複雑なケースにも対応できる点とご自身での装置の管理が必要ない点です。

 

デメリットは装置が目立つことや、食事やブラッシング時のケアを充分にしないと虫歯や歯周病のリスクが上がってしまう点です。

 

年齢別

大人の場合

大人の矯正は、歯や骨がすでに成長を終えているため、計画的に力を加えて歯を動かします。歯並びだけでなく、噛み合わせや口元の改善も目指します。

 

期間と費用
治療期間は方法や症例によりますが、1年半〜2年半程度が目安です。費用は60万〜100万円が一般的ですが、矯正範囲が広い場合はさらに費用がかかることもあります。

 

注意点
歯周病や虫歯のリスクを考慮しながら矯正を進める必要があります。そのため、定期的な検診やメンテナンスが重要です。

 

子供の場合

子供の矯正は、成長を利用して歯や顎を理想的な位置に誘導します。症状が軽度の場合は将来的な本格矯正を回避できる可能性もあります。

 

期間と費用
治療期間は1〜2年程度で、費用は10万〜70万円程度が一般的です。小児矯正の後に本格矯正が必要になる場合は、追加費用が発生することがほとんどです。

 

注意点
子供の矯正は、適切な時期を見極めることが重要です。矯正開始のタイミングは歯科医と相談しましょう。

 

範囲別

全体矯正の場合

全体矯正は、上下の歯列全体を動かして改善を目指す方法です。出っ歯だけでなく、噛み合わせや顔のバランスも整える効果があります。

 

期間と費用
治療期間は2〜3年が目安で、費用は60万〜120万円程度です。期間や費用は症例の難易度や医院の設備によって異なる場合があります。

 

ポイント
全体矯正は治療期間が長いため、継続的なケアが求められます。担当医との連携を密にし、計画的に進めましょう。

 

部分矯正の場合

部分矯正は、前歯のような特定の部位だけを矯正する方法です。軽度の出っ歯や目立つ前歯の改善に適しています。

 

期間と費用
治療期間は6ヶ月〜1年程度と短く、費用は30万〜60万円程度です。ただし、他の歯列や噛み合わせに影響がない場合に限定されることが多いです。

 

注意点
部分矯正は、全体的な歯並びのバランスが崩れるリスクもあります。適応症例かどうかを事前に確認することが重要です。

 

出っ歯の矯正期間が長引いてしまうケース

出っ歯の矯正期間が想定より長くなる場合、いくつかの要因が考えられます。

 

  1. 症例の複雑さ

歯並びや噛み合わせの悪さが重度の場合、矯正にはより慎重な計画と長期の治療が必要です。また、抜歯が必要な症例では、歯を移動するための時間が余計にかかることがあります。

 

  1. 矯正装置の使用時間不足

マウスピース矯正の場合、装置の装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず治療が遅れることがあります。1日22時間以上の装着が推奨されていますが、これを守らないと歯がうまく動かず、治療が長引く要因になります。

 

また、装置が浮きのないよう適切に装着することも大切です。

 

  1. 治療中のトラブル

矯正治療中に虫歯や歯周病が発生すると、その治療が優先されるため矯正計画が一時中断されます。また、装置の破損や紛失も治療の遅れにつながります。

 

  1. 定期通院の遅れ

矯正治療は定期的に通院して調整や経過の確認が必要です。指定された時期の通院を守らず、通院間隔が延びてしまうと、歯の動きが計画通りに進まず、治療期間が長くなる可能性があります。

 

出っ歯の矯正期間を短くする方法

  1. 装置の正しい使用を徹底する

マウスピース矯正の場合は指示された時間を厳守し、装置の装着を習慣化しましょう。ワイヤー矯正の場合は、食事やブラッシング時のケアを怠らず、装置を破損させないよう注意が必要です。

 

  1. 定期的な通院を守る

歯科医の指示通りに通院スケジュールを守ることで、計画的に歯を動かせます。スケジュール変更を最小限にし、治療が順調に進むよう心掛けましょう。

 

  1. 治療中のトラブルを防ぐ

虫歯や歯周病を防ぐために、矯正中の口腔ケアを徹底しましょう。歯科医や衛生士から指導を受けたブラッシング方法を実践し、装置周辺も丁寧にケアします。

 

  1. 最新の矯正技術を活用する

矯正治療において、加速装置や治療期間を短縮する最新技術を導入している医院もあります。これらのオプションを検討するのも一つの方法です。

 

矯正期間を短くするためには、患者自身の協力が不可欠です。歯科医と密に連携し、日常のケアを徹底することで、スムーズな治療を目指しましょう。

 

出っ歯になる原因

出っ歯は、歯並びや顎の位置に問題がある状態で、さまざまな要因によって引き起こされます。主な原因は以下の通りです。

 

・遺伝的要因

出っ歯は、顎の大きさや歯のサイズなど遺伝的な特徴によって引き起こされることがあります。例えば、歯のサイズに対して顎が小さい場合、歯が生えるスペースが不足して前歯が突出して生えることがあります。

 

骨格や歯のサイズは遺伝的要素が大きいため、家族に出っ歯の傾向がある場合同じような歯並びが現れることが少なくありません。

 

・口腔習癖

幼少期の習慣が出っ歯の原因になることがあります。特に、指しゃぶりや舌で前歯を押す癖、頬杖をつく習慣などが歯や顎の成長に影響を与えます。

 

また、口呼吸を続けると舌の位置が下がり、歯並びが乱れやすくなることがあります。

 

歯の生え方の異常

歯の生える位置や角度が異常である場合、前歯が突出してしまうことがあります。これには、歯の本数が多い「過剰歯」や、歯の位置が正しい場所に誘導されない場合などが含まれます。

 

・顎の成長のアンバランス

上下の顎の成長バランスが取れていない場合、出っ歯が生じることがあります。例えば、下顎の成長が遅れている場合、相対的に上の前歯が突出して見えるようになります。

 

・外傷や歯の喪失

乳歯や永久歯を早期に失うことで、残った歯が移動し、歯並びが乱れることがあります。このような場合、出っ歯になる可能性も高まります。

 

出っ歯の原因は複数の要因が絡み合っていることが多いため、適切な診断が必要です。気になる場合は早めに歯科医に相談し、適切な対応を取ることが重要です。

 

出っ歯を放置するリスクとは?

出っ歯は見た目だけでなく、さまざまな健康面にも影響を及ぼします。以下に、出っ歯をそのままにしておくことで生じるリスクを解説します。

 

見た目がコンプレックスになる

出っ歯は笑顔や横顔の印象に大きく影響を与えます。歯が前に突出していると、「笑いたくない」「人前で話すのが恥ずかしい」と感じることも多く、自信を失う原因になることがあります。

 

また、見た目の悩みを放置することで、心理的ストレスが増加し、日常生活や対人関係に支障をきたす場合もあります。

 

虫歯や歯周病のリスクが上がる

出っ歯の場合、歯が前方に飛び出しているため、ブラッシングが難しく、歯垢が溜まりやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 

さらに、歯並びが悪いことで噛み合わせが不十分になり、清掃が行き届かない部位が増えることも問題です。これらの口腔トラブルを未然に防ぐためにも、矯正治療が有効です。

 

奥歯の喪失リスクが上がる

出っ歯を放置すると、奥歯ばかりで噛む癖がつくことがあります。この偏った噛み方は奥歯に負担をかけ、最終的には奥歯の健康を損ねる原因になります。

 

また、噛み合わせが悪い状態が続くと、歯や顎に余計な力がかかり、歯の寿命を縮めることにもつながります。

 

健康上のリスクが上がる

出っ歯の放置は口腔内だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。例えば、噛み合わせの不良が原因で消化不良を引き起こしたり、顎関節症を誘発することがあります。

 

また、睡眠時無呼吸症候群や肩こり、頭痛といった全身症状の原因となることも少なくありません。

 

出っ歯をマウスピース矯正で治療したい方は、MeLoSにご相談ください

出っ歯の治療をマウスピース矯正でお考えの方は、ぜひMeLoSにご相談ください。専門のスタッフが患者様のお口の状況を丁寧にお伺いし、適切なアドバイスをいたします。

 

また、お近くでインビザライン矯正を受けられる提携クリニックのご紹介も可能です。矯正に関する不安や疑問を解消するために、初回相談は無料で対応しております。

 

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