歯並びの矯正にかかる値段はいくら?治療範囲・方法・流れ別にご紹介
2024年10月30日 インビザライン

この記事を監修した人

MeLoS認定アライナー矯正教育担当講師。長崎大学歯学部卒業、東京医科歯科大学病院総合診療科にて研修後、複数の歯科医院で勤務しインビザライン矯正やインプラント、口腔外科分野を含む各種治療経験を豊富にもつ。歯科医師むけ専門書の翻訳なども行う。

歯並びの矯正にかかる費用は、治療範囲や方法によって大きく異なります。この記事では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの種類ごとに、その値段の目安や治療の流れについて詳しくご紹介します。

 

また、分割払いが可能なデンタルローンの利用など、支払い方法についても解説しています。費用が気になる方は、この記事を参考に、最適な治療法を見つける一歩を踏み出してみてください。

 

歯並びの矯正にかかる値段は治療範囲と方法によって異なる

歯並びの矯正にかかる費用は、治療範囲と方法により大きく異なります。部分矯正のように特定の歯だけを対象とする場合は比較的安価ですが、全体矯正になると時間と技術が必要なため費用も高くなります。

 

また、マウスピース矯正や裏側矯正などの目立たない方法は、装置の製作や技術が高度であるため、一般的なワイヤー矯正よりも高額です。それぞれの治療に適した方法を選ぶことで、費用と効果のバランスをとることが可能です。

 

【治療範囲別】歯並びの矯正にかかる値段

まず大きく分けて治療範囲によって費用が異なります。以下で治療範囲別にご説明いたします。

 

全体矯正

全体矯正は、上下すべての歯を対象に行うため、治療費は80万〜150万円程度が目安となります。口全体のバランスを整えるために時間がかかり、通院頻度も多くなることから、費用が高くなります。

 

また、目立たない矯正方法(マウスピースや裏側矯正)を選択すると、さらに費用が上がる傾向にあります。しかし見た目だけでなく噛み合わせも含めて歯並び全体をしっかり整えたい場合には効果的です。

 

部分矯正

部分矯正は、前歯など特定の部位だけを対象に行う治療で、費用は20万〜60万円程度と、全体矯正に比べて低く抑えられます。矯正期間も短く、軽度の歯並びの乱れを改善するのに適しています。

 

ただし、部分矯正では対応できない噛み合わせの問題などもあるため、全体的な歯並びに大きな影響がある場合は、全体矯正が推奨されることがあります。

 

 

【治療方法別】歯並びの矯正にかかる値段

矯正治療には様々な方法があります。選択する治療方法によって費用も異なりますので、以下で治療方法別にご説明いたします。

 

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なアライナーを使うため、見た目を気にせず治療できるのが特徴です。

 

費用は70万〜120万円程度で、装置の取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいのもメリットです。ただし、自己管理が必要で、装着時間を守らないと効果が減少するリスクがあります。

 

最近では適用となる症例の範囲も広くなり、通院回数も少なめで済むため、忙しい方や見た目を重視する方におすすめです。目立たない矯正を希望する方には、マウスピース矯正がお勧めできる選択肢です。

 

表側矯正

表側矯正は、歯の表面にワイヤーとブラケットを装着する、最も一般的な矯正方法です。

 

費用は60万〜100万円程度で、幅広い症例に対応できるため、確実に歯を動かしたい方に向いています。ただし、装置が目立ちやすく、食事中や清掃時にやや不便さを感じることがあるのがデメリットです。

 

表側矯正は、治療の信頼性とコストパフォーマンスを重視する方に適しています。

 

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にワイヤーやブラケットを装着するため、見た目を気にせず治療できるのがメリットです。

 

費用は120万〜150万円程度と高額で、舌に違和感があるため話しにくさを感じることがあります。また、表側矯正より適用範囲は絞られます。

 

治療に高度な技術が必要なため、費用は高くなりますが、審美性を重視する方にとっては大きなメリットがあります。矯正中の見た目を気にせず、確実な効果を求める方におすすめです。

 

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正を組み合わせた方法で、上顎だけが裏側になるため、費用は100万〜130万円程度が目安です。

 

上顎が見えにくくなるため審美性が保たれ、裏側矯正よりも費用を抑えられるのがメリットです。ただし、下顎の表側装置はやや目立つため、完全な審美性は得られません。見た目と費用のバランスを考慮する方に適した治療方法です。

 

 

【治療の流れ別】歯並びの矯正にかかる値段

矯正治療にはいくつかのステップがあります。各ステップごとにかかる費用の例を以下でご紹介いたします。

 

歯列矯正前

矯正治療を始める前には、カウンセリングや精密検査、必要に応じた口腔内の治療が必要です。

 

カウンセリング料

歯科医師とのカウンセリングでは、口ゴボの原因や治療方針について詳しく相談します。費用は無料~5,000円ほどが一般的ですが、歯科医院によって異なる場合もあります。

 

カウンセリングで治療方針を理解することは、治療を進める上で重要です。

 

精密検査費

精密検査では、レントゲン撮影やCTスキャンを行い、顎の状態や歯並びを細かく分析します。費用は2万円〜5万円程度が目安で、矯正治療の適用範囲や必要な治療計画を立てるために必須のプロセスです。

 

治療の成功率を高めるためにも、精密検査はしっかりと行いましょう。

 

虫歯・歯周病治療費

矯正治療前に虫歯や歯周病がある場合、先に治療を行う必要があります。虫歯や歯周病があると矯正装置の効果が十分に発揮されないため、避けることはできません。保険診療か自由診療かによっても異なりますが、保険診療の場合は数千円〜数万円となるでしょう。

 

 

歯列矯正中(マウスピース矯正の場合)

矯正開始後は、装置料や調整費などが発生します。

 

矯正装置料

マウスピース矯正では、装置そのものの費用が治療費用の大部分を占めます。費用は約80万円〜120万円と高額ですが、透明で目立ちにくい装置は特に人気です。

 

装置は患者さんに合わせてカスタムメイドで作成され、費用に見合った高精度な治療が提供されます。

 

調整・処置料

治療中は、数か月ごとに経過観察や調整を行うため、その都度費用が発生します。マウスピース矯正の場合は、月額5,000円〜1万円程度の処置料が一般的です。

 

通院のたびに新しいマウスピースの確認や歯の動きに合わせた調整が行われ、治療の精度が維持されます。こうした調整を通じて治療計画が確実に進むため、定期的な通院が重要です。

 

医院によっては調整料を装置料に含めている場合もあります。

 

 

歯列矯正後(マウスピース矯正の場合)

矯正終了後には、歯並びを安定させるための保定装置や経過観察が必要です。

 

保定装置料

矯正終了後、歯の後戻りを防ぐために保定装置を装着します。費用は2万〜5万円程度で、固定式や取り外し可能なものなど、患者の状態に応じたタイプが選ばれます。保定装置を使用することで、矯正の成果をしっかりと維持し、歯並びを安定させます。

 

経過観察料

矯正が完了しても、定期的な経過観察が必要です。費用は1回につき数千円程度で、半年〜1年の間隔で数回行うのが一般的です。

 

経過観察により歯並びの安定状況が確認され、問題がないかをチェックします。定期的な観察で安心感が得られるため、継続的なフォローアップが推奨されます。

 

このように、歯並びの矯正には治療前から治療後までさまざまな費用が発生しますが、適切な治療計画と継続的なケアで、長期間安定した歯並びを維持することが可能です。

 

 

歯並び矯正の支払いシステムは主に2つ

高額となる治療費ですので、支払い方法もご自身に合ったものを選ぶことが大切です。医院によって導入している支払いシステムは異なるので初めのカウンセリング時にこちらも確認しておきましょう。

 

トータルフィー制(治療費総額制)

トータルフィー制は、矯正治療にかかる費用が最初に一括で提示され、治療の進行にかかわらず一定の金額を支払うシステムです。

 

メリットは、治療の総額が初めから明確なため、予算を立てやすい点です。追加費用が発生しないため、安心して治療に集中できるでしょう。

 

一方で、治療の進行に関わらず一括での支払いが必要になるため、初期費用が高額になるデメリットがあります。

 

処置別支払い制

処置別支払い制は、治療の進行に応じて費用を支払うシステムで、通院ごとに処置料が発生します。

 

メリットは、必要な処置ごとに支払うため、最初の費用負担を抑えられる点です。ただし、予想以上に通院回数が増えると、最終的な治療費が高額になることもあるため、治療期間や処置内容に応じた費用を事前に確認することが重要です。

 

 

歯並びの矯正は支払い方法を選べる

支払い方法も様々なものがあります。無理のない支払い方法を選択しましょう。

 

一括払い

一括払いは、治療費を全額まとめて支払う方法です。

 

メリットは、総額が確定し、分割手数料や利子が発生しない点です。そのため、結果的に最も安く治療を受けられる場合が多いです。一方、デメリットは高額な初期費用が必要になるため、まとまった資金が必要です。

 

支払い負担を抑えたい方には、一括払いの準備が難しい場合もありますが、費用を抑えたい方には理想的です。

 

院内分割払い

院内分割払いは、歯科医院で設定された回数に分けて治療費を支払う方法です。通常、無利息や低利息での分割が可能で、患者の負担を軽減できます。

 

メリットは、信頼できる医院と直接の契約で柔軟な分割が可能な点ですが、分割回数が少ない場合は月々の負担が大きくなるデメリットもあります。

 

支払い計画を立てやすく、安心して治療を進められる方法です。

 

カード分割払い

カード分割払いは、クレジットカードを使って治療費を分割で支払う方法です。

 

メリットは、支払い回数を細かく選択でき、ポイントなどが貯まる場合もある点です。ただし、カード会社の分割手数料が発生するため、総支払額が増えるデメリットがあります。

 

既存のカードを活用して手軽に分割支払いを始められるので、月々の負担を分散させたい方に向いています。

 

デンタルローン

デンタルローンは、歯科治療専用のローンで、審査通過後に銀行や金融機関から借り入れが可能です。

 

メリットは、長期分割が可能で、月々の負担を抑えながら高額な治療費をカバーできる点です。ただし、ローン契約には金利が発生するため、総支払額が高くなる可能性があります。

 

高額治療を無理なく支払いたい方や長期的に支払いたい方におすすめです。

 

多目的ローン

多目的ローンは、デンタルローン以外の一般的なローンを利用する方法です。

 

医療費に限らず、さまざまな目的で使用できる点がメリットであり、金利や返済条件も金融機関によって異なります。ただし、審査や契約に時間がかかる場合もあるため、計画的な手続きが必要です。

 

自由度が高く、自分に合った条件で支払いを進めたい方に向いています。

 

 

マウスピース矯正の値段が気になる方は、MeLoSにご相談ください

マウスピース矯正の費用についてお悩みの方は、ぜひMeLoSにご相談ください。専門のスタッフが患者様のお口の中の状況をしっかりと確認し、最適な治療方法や費用について丁寧にご説明いたします。

 

また、お近くでインビザライン矯正を受けられる提携クリニックのご紹介も可能ですので、安心して治療を始めていただけます。

 

初回相談は無料で承っておりますので、お気軽にLINEよりご連絡ください。疑問や不安を解消し、一歩を踏み出すお手伝いをいたします。

 

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