インビザライン矯正とワイヤー矯正はどっちが早い?期間を徹底比較
2024年8月30日 インビザライン

この記事を監修した人

MeLoS認定アライナー矯正教育担当講師。長崎大学歯学部卒業、東京医科歯科大学病院総合診療科にて研修後、複数の歯科医院で勤務しインビザライン矯正やインプラント、口腔外科分野を含む各種治療経験を豊富にもつ。歯科医師むけ専門書の翻訳なども行う。

近年、日本でも矯正治療を検討する患者様が増えてきました。

 

成人の矯正治療には大きく分けてインビザラインに代表されるマウスピース矯正とワイヤー矯正があります。

 

これらの矯正治療にはそれぞれ特徴が異なります。

 

この記事ではインビザライン矯正とワイヤー矯正の治療にかかる期間に注目して詳しくご説明していきます。

インビザライン矯正とワイヤー矯正はどっちが早い?

インビザライン矯正とワイヤー矯正ではどちらの方が早く治療が終わるのかという点は、患者様の多くが気になる点だと思われます。

 

治療期間はもともとの歯並びや患者様の協力度、求めているゴールによって大きく異なりますが以下では一般的な治療期間をご紹介いたします。

 

インビザライン矯正にかかる期間

インビザライン矯正にかかる期間は平均で2年ほどです。

 

しかし、部分矯正を行うのか全体矯正を行うのかで治療期間にはかなりの幅があり、部分矯正であれば3ヶ月~1年半ほど、全体矯正であれば1~3年ほどの治療期間となります。

 

インビザライン矯正では事前のシミュレーションで、だいたいどのくらいの治療期間が必要になるかを確認することができます。

 

あくまでシミュレーションですので、途中で追加のアライナーが必要になって治療期間が伸びることもありますが、治療前に期間の目安がコンピュータ上で確認できるのはインビザラインの大きな特徴です。

 

ワイヤー矯正にかかる期間

ワイヤー矯正にかかる期間も平均で2年ほどです。

 

部分矯正、全体矯正もインビザライン矯正と大きな差はありません。

 

しかし、ワイヤー矯正では来院時に歯科医師が歯の動きを見てその都度調整していくため、その時々で歯にかける力の大きさなどもさまざまで、動きを読みきれない場合があります。

 

そのため、治療開始前にご案内する治療期間が大体の目安になります。

 

また、ワイヤーの方が得意な動きもあるためその場合はインビザライン矯正よりワイヤー矯正の方が治療期間は若干短くなります。

 

インビザライン矯正とワイヤー矯正における期間以外の違い

インビザライン矯正とワイヤー矯正には治療期間以外にもさまざまな違いがあります。

 

以下でそれらを具体的に見ていきます。

 

対応可能な症例

基本的にインビザラインでもワイヤーでもほとんど全ての歯並びに対応可能ですが、装置の性質上、それぞれに得意な動きと不得意な動きがあります。

 

非常に強い叢生(ガタガタの歯並び)や抜歯を伴うような大きく歯を動かす症例では力をかけやすいワイヤーの方がスムーズに歯を動かすことができます。

 

また、倒れこんだ歯を起こしたり回転させるのもワイヤーの方が得意な動きです。

 

インビザラインでも動かすことはできますが、少し時間がかかってしまいます。

 

そのため、インビザラインを行っている方にも一部ワイヤーを使用することをご提案することがあります。

 

苦手な動きのみワイヤーを使用することで、インビザラインの魅力を最大限に活かしながら治療期間も短縮することができます。

価格

費用は一般的に

インビザライン矯正

部分矯正:20~60万

全体矯正:80~100万

 

ワイヤー矯正(表側)

部分矯正:30~60万

全体矯正:60~100万

とされています。

 

インビザライン矯正と表側ワイヤー矯正を比べるとややワイヤー矯正の方が費用は抑えられる傾向にあります。しかし、ワイヤー矯正でも、ブラケットやワイヤーを目立ちにくい白いものに変更したり、裏側矯正を選択した場合はインビザライン矯正より費用が高くなる場合もあります。

 

見た目

表側ワイヤー矯正にも目立ちにくい白色のブラケットやワイヤーを使用することはできますが、歯の表面に装置を固定するため、どうしても見た目に影響してしまいます。

 

その点、インビザライン矯正では透明で歯にフィットしたマウスピース型の装置(アライナー)を使用するため装着中もほとんど目立ちません。

 

歯を動かしやすくするために、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる補助装置をつけることもありますが、サイズも小さく、歯と同じ色なのでかなり目立ちにくいです。

 

目立たずに矯正をしたいとお考えの方はインビザラインのほうがおすすめと言えます。

 

痛みや違和感

ワイヤー矯正では歯の表面に凹凸のある装置を貼り付けるため装置が当たって口の中の粘膜が傷ついたり、違和感が大きいと感じたりする方が多いです。

 

また、歯にかける力も大きいので調整直後の痛みを強く感じやすいです。

 

インビザライン矯正は歯にフィットしたアライナーで、表面が非常に滑らかに作られているためお口の中の粘膜を傷つけることはありません。

 

また、装置の厚みも0.5mm程度で違和感を感じることは少ないです。

 

また、インビザラインでは1枚のアライナーで0.25mmずつ動かしていくため歯を動かす痛みもワイヤーより少ないと言われています。

通院頻度

ワイヤー矯正では1ヶ月に1度通院していただき、歯科医師による装置の調整が必須となります。

 

インビザラインでは数ヶ月分のアライナーを患者様にお渡しして、ご自身でアライナーの交換をしていただくため、毎月の通院は必要ありません。

 

通院頻度が少ないことにご不安を感じる患者様もいらっしゃるかもしれませんが、インビザラインでは遠隔モニタリングのシステムを導入している医院もあります。

 

そのようなシステムを導入している医院をお選びいただくのもおすすめです。

インビザライン矯正のメリット・デメリット

インビザライン矯正のメリットとデメリットを以下でそれぞれご紹介いたします。

メリット

①装置が目立たない

透明で薄く歯にフィットしたアライナーを使用するため、一日中装着していてもほとんど目立ちません。

 

補助装置も目立ちにくいものを使用します。

 

②ご自身で装置の取り外しが可能

食事と歯磨きの際はアライナーを外していただけるので、食べものがアライナーに引っかかることがなく、食事制限も少なくて済みます。

 

また、矯正していない時と同じようにお口のケアをしていただけるので、虫歯や歯周病の予防もしやすいです。

 

③痛みや違和感が少ない

コンピュータによって緻密にシミュレーションされ、1枚のアライナーあたり0.25mmという少ない距離ずつ動かしていくので、ワイヤーに比べて痛みを少なくすることができます。

 

また装置による傷や違和感も少ないです。

 

デメリット

①ご自身でアライナーの管理が必要

インビザラインのアライナーは装着時間や交換時期を患者様自身で管理していただくことになります。

 

装着時間が短かったり交換時期を誤ったりするとアライナーの効果が発揮されず、うまく歯が動きません。

 

 

②適応症例がやや絞られる

インビザラインシステムは日々進化していますので適応症例はかなり幅広くなっていますが、やや不得意な動きがあるのも事実ですので、一部ワイヤーを使用するほうがうまく矯正が進むこともあります。

 

 

③アライナー装着時の飲食制限がある

アライナーを装着している間は水以外口にすることは控えるように指示が出ます。

 

水以外を口にする際はアライナーを外し、飲食後は歯磨きをしてから装着することになりますので煩わしいと感じる方もいらっしゃいます。

ワイヤー矯正のメリット・デメリット

ワイヤー矯正にもメリット・デメリットがありますのでそれぞれ以下でご紹介いたします。

 

メリット

①症例数が多い、取り扱い医院が多い

ワイヤー矯正の歴史はインビザラインに比べてかなり古いです。

 

そのため、症例数も多く、多くの実績があります。

 

また、古くからある矯正方法のため取り扱い医院も多いです。

 

全国どこでも取り扱っている医院がたくさんあり、医院選択の幅は広いです。

 

②適応症例が広い

ワイヤーが適応不可の症例はほぼありません。

 

重度の不正歯列や埋伏歯にも対応可能です。

 

③チェアサイドで調整可能

ワイヤー矯正では月に一度の調整が必要ですが、その場で歯科医師が装置調整を行うため、患者様のご要望を治療にすぐ反映させることができます。

 

デメリット

①装置が目立つ

凹凸のあるブラケットと呼ばれる装置とワイヤーを歯の表面に固定するため、見た目に大きく影響します。

 

白色の目立ちにくい装置や裏側矯正もありますがどちらも費用が高くなる傾向にあります。

 

②飲食に制限が出やすい

装置は固定性で取り外しができず、また凹凸や引っ掛かりが多いため、キャラメルやガムなどベタベタした食べ物や繊維質のものは装置の周りに残りやすくお勧めできません。

 

また、ワイヤー矯正の方が痛みが出やすいため、硬いものも控えた方が無難です。

 

③歯磨きがしにくい

固定された装置が付いた状態で歯磨きをしなければならないため、歯ブラシがうまく当たらないところができて汚れが残りやすくなります。

 

またフロスなどの清掃補助器具を使用するのもかなり工夫がいるため十分なお手入れが難しいと感じる方が多いです。

インビザライン矯正の治療期間を短くする方法

インビザライン矯正の治療期間は部分矯正でも数ヶ月、全体矯正では数年単位になります。

 

少しでも早く終わらせたいとお考えになる方も多いはずです。

 

インビザライン矯正を早く進めるために大切な点を以下でご説明いたします。

装着時間を守る

インビザラインを最短で成功させるために最も大切なことは装着時間を守ることです。

 

アライナーの装着時間は一日22時間が推奨されています。

 

アライナーを装着していない時間は歯が動いていないどころか、長時間外していると後戻りを起こし、治療期間がどんどん延びてしまいます。

 

管理アプリなどを使用して、装着時間をしっかり確保するように心がけましょう。

 

虫歯や歯周病に注意する

インビザラインは取り外しが可能なので、ワイヤー矯正に比べてお口のケアを行いやすいです。

 

とはいえ、アライナーの装着によって唾液が歯の表面に行き渡りにくい環境になっているので唾液の抗菌作用や自浄作用を充分に作用させることができず、虫歯や歯周病のリスクは高くなります。

 

虫歯や歯周病にかかってしまうと矯正治療を中断して治療を行なったり治療計画を変更したりする必要が出てきてしまうため治療期間が大幅に伸びる原因となってしまいます。

 

マウスピースを正しく交換する

インビザラインのアライナーの交換のタイミングは患者様ご自身で管理していただきます。

 

管理が甘くなってしまい、アライナーの交換のタイミングが早すぎたりしてしまうと歯が充分に動ききっていない状態で次のアライナーに進むこととなり、アライナーと歯列とのズレが大きくなってしまいます。

 

ズレが大きくなっていくと治療計画の変更が必要となってしまい治療期間も伸びてしまうので注意が必要です。

インビザライン矯正とワイヤー矯正で迷っている方は、MeLoSにご相談ください

矯正を始めたいけどインビザライン矯正とワイヤー矯正のどちらにしようか迷っている、という方はぜひ1度MeLoSにご相談ください。

 

どの治療方法が最適かは、歯科医師や専門のスタッフがお口の中の状況や生活習慣などをお伺いした上での判断になります。

 

MeLoSでは専門のスタッフが丁寧にカウンセリングを行います。

 

また、お近くのインビザライン矯正を受けられる提携クリニックのご紹介も可能です。

 

初回相談は無料ですので、お気軽にLINEよりご連絡ください。


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