インビザラインを半年続けると歯並びはこれだけ変化する!症例を紹介
2023年8月31日 インビザライン

この記事を監修した人

MeLoS認定アライナー矯正教育担当講師。長崎大学歯学部卒業、東京医科歯科大学病院総合診療科にて研修後、複数の歯科医院で勤務しインビザライン矯正やインプラント、口腔外科分野を含む各種治療経験を豊富にもつ。歯科医師むけ専門書の翻訳なども行う。

インビザラインは透明のマウスピース(これをアライナーと呼びます)を使用して歯並びを整えていく近年注目の集まっている矯正治療方法です。しかし、本当にアライナーを使用するだけで歯はうごいていくの?と疑問に思って治療に踏み出せない方もいらっしゃるかと思います。この記事ではインビザラインを半年続けたらどれくらい歯並びを変えることができるのか、インビザラインでしっかり歯を動かすためにはどんなことが大切なのか、という点についてくわしくご説明していきます。また、実際にMeLoSで治療を行った方の症例もご紹介いたします。

インビザラインを半年続けたら歯並びはどれくらい変化する?

矯正治療では歯に弱い力を持続的に加えることで動かしていきます。歯の根っこの周りは歯根膜と呼ばれる膜に覆われており、歯はその膜を介して歯槽骨と呼ばれる顎の骨に埋まっています。歯に力がかかると歯根膜に炎症反応が起き、取り囲んでいる骨の破壊と再生が活発に行われることで力の加わった方向に歯が動いていきます。

インビザラインではこの仕組みを利用してアライナー1枚を1週間使うことで約0.25mm移動させていきます。順調に動かすことができれば1ヶ月で最大1mm歯を移動させることができます。1ヶ月に最大1mmというと少ないように感じるかもしれませんが、これよりも強い力で大きく動かしてしまうと痛みが大きく出たり、歯根が力に耐えきれなくなり歯根吸収を起こしてしまったりします。また、矯正治療では歯の角度も変化していきますので根っこがそれほど大きく動いていなくても、歯の見えている部分は大きく動いているように実感する場合もあります。

 

インビザラインを半年続けた方の変化をご紹介

インビザラインは約半年でどのくらい歯を動かすことができるのでしょうか。実際の患者様の症例でどのくらいの変化が見られたかをご紹介いたします。

 

症例1.

before

after(治療開始後8ヶ月)

年齢・性別 20代・男性
治療期間 8ヶ月
費用 660,000円(税込)
症状 叢生(八重歯)
治療経過 前歯部のガタつきと隙間を気にされていたためインビザラインの部分矯正を始めました。良好であった臼歯部の咬み合わせはそのままに前歯部のみを動かすことで八重歯周辺のガタつきや咬み合わせを整えました。治療開始4ヶ月の時点からは顎間ゴムを使用することでより効率的に良好な咬みあわせを獲得することができました。治療は8ヶ月で終了し、保定期間へと移行しました。
リスク 治療開始直後は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1,2週間で慣れることが多いです。歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

 

症例2.

before

after(治療開始後4ヶ月)

年齢・性別 40代・女性
治療期間 4ヶ月
費用 550,000円(税込)
症状 前歯部分のすきっ歯
治療経過 前歯部のすきっ歯を気にされていたためインビザラインで部分矯正を始めました。臼歯部のかみあわせはもともと良好でしたので前歯部のみを動かして空隙を閉じました。4ヶ月という短い期間できれいな歯並びを獲得することができ、この後保定期間へと移行しています。
リスク 治療開始直後は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1,2週間で慣れることが多いです。歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

 

症例3

before

after(治療開始後8ヶ月)

年齢・性別 30代・女性
治療期間 8ヶ月
費用 880,000円(税込)
症状 開咬、叢生
治療経過 前歯部分のかみあわせに大きな隙間があり、また全体的にガタつきがあることを気にされていたためインビザラインで全体矯正を始めました。抜歯は行わず、IPRを複数箇所行うことで歯列にスペースを確保して歯並びを整えました。治療開始から8ヶ月で前歯部臼歯部ともに審美的にも整い、良好なかみあわせが得られましたのでこの後保定期間へと移行しています。
リスク 治療開始直後は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1,2週間で慣れることが多いです。歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

 

インビザラインによる歯並び治療の期間はどれくらい?

 

インビザライン矯正には大きく分けて部分矯正と全体矯正があります。部分矯正では抜歯のような大掛かりな処置を行わず前歯部分のみを動かして歯列を整えます。対して全体矯正では抜歯や臼歯部の移動も行いお口の中全体の歯並びを整えます。部分矯正の治療期間は比較的短く半年〜1年で完了し、全体矯正の治療期間は約2年ほどかかります。また全ての矯正治療開始前には資料採得が必須です。資料採得では口腔内写真・顔貌写真・口腔内スキャン・レントゲン撮影などを行います。これらの資料をもとに担当歯科医師が治療計画を立て、患者様の同意を得てからアライナーをアメリカの工場へと発注します。矯正を始めたい!と思ったらすぐに始められるわけではなく、実際に歯を動かす矯正期間に加えてこちらの期間もプラスされることも考えておかなければなりません。さらに矯正期間が終わると保定期間に移行します。これは動かした歯並びが元に戻ってしまわないようにするものです。保定は夜間にリテーナーと呼ばれるアライナーを装着して行い、矯正期間の最低でも3倍の期間、できれば可能な限りずっと行うのが望ましいとされています。

 

※「インビザライン 期間」の記事に内部リンク

 

インビザラインで歯並びの変化が起きない原因

インビザラインを始めてみたものの、思ったより歯が動かない…治療期間が長引いている…と悩まれている患者様もいらっしゃいます。なぜそんなことがおきてしまうのか。そのような状況に陥りやすい代表的な原因を以下で紹介いたします。

装着時間を守っていない

インビザラインで歯並びを矯正する上で最も大切なのが装着時間を守ることです。インビザラインではアライナーをつけて歯に持続的に力をかけていくことでゆっくりと動かしていきます。当然アライナーを外している間は歯にはなんの力もかからないので動いていかず、むしろ後戻りの方向へと進んでいきます。ワイヤー矯正とは違い、インビザライン矯正は装置を自分で自由につけ外しできるのが魅力の一つではありますがその分装着時間は自分で管理する必要があります。アライナー装着の推奨時間は一日約22時間です。食事と歯磨きの時間以外はアライナーを常に装着する習慣をつけ、装着時間を十分に確保するために工夫して過ごすようにしましょう。

 

マウスピースの交換時期を見誤っている

インビザラインのアライナーは交換時期の管理もご自身で行っていただきます。いつからつけ始めたかが曖昧でしっかり1週間つけないまま次のアライナーへと進んでしまったりすると歯がきちんと動いていかずアライナーが進むにつれてどんどんエラーが大きくなります。また、1日の装着時間が確保できなかったときにはアライナーの交換時期を少し調整することも必要になってきます。装着時間が極端に短くなってしまった日ができた場合は通常1週間でアライナー交換のところ、2、3日多くアライナーを使い続けることでリカバリーすることができます。交換時期の調整を適切に行うことでエラーを起こすことなく矯正を進めていくことができます。調整方法については担当医の指示が必要になりますので、来院時に相談しておくか迷った時には問い合わせられるようにしておきましょう。

口内が清潔でない

インビザライン矯正中はアライナーが歯を覆っていて唾液が十分に行き渡らないため、唾液による自浄作用や緩衝作用が働かず虫歯や歯周病になりやすいです。口腔内を清潔に保てず矯正期間中に虫歯や歯周病になってしまうと、矯正治療を一度中断してそちらの治療を行わなければならず、矯正治療のゴールはとおのきます。また、もし虫歯や歯周病のせいで大きく歯の形が変わったり歯を失ったりした場合は治療計画の変更やアライナーの再製作が必要となりますのでその分さらに治療期間が伸びてしまいます。治療期間の延長だけでなく医院によっては追加の料金が発生することがあります。矯正期間中は特に口腔内を清潔に保つように心掛け、虫歯や歯周病にかからないように気をつけましょう。

定期通院日に歯科医院へ行かない

そもそも矯正期間中の通院は矯正開始直後や特別な場合をのぞいて1ヶ月〜数ヶ月に1度の頻度です。担当歯科医に指示された通院日には

・歯や歯茎に異常がおきていないか

・アタッチメントなどの装置が外れていないか

・歯の動きは治療計画通りであるか

・困っていることはないか

を確認し、必要な追加の処置を行います。

これらが適切な時期に行われないままアライナーを進めていくと患者様ご自身では気づかないところで異常が起きたり、だんだん歯の動きが悪くなっていったりします。通院間隔が数ヶ月あいてしまうと、どうしても通院を忘れてしまったり面倒くさくなったりしてしまいがちですがしっかり担当医に診てもらうことを怠らないようにしましょう。

そもそもの治療計画に無理がある

インビザラインは幅広い症例に対応できる非常に便利な治療方法ではありますが、全ての希望にお応えすることができるわけではありません。極端に大きな歯の移動や抜歯の拒否などがあると治療計画に無理が生じてしまい、治療をはじめても治療計画通りにいかなくなってしまいます。ご自身のお口の中の状況と理想とするゴールを担当歯科医ときちんと共有し、治療計画立案時に納得いくまで相談することが何より大切です。必要な処置や歯並びのゴールについて説明をしっかり受け、それらのリスクを理解した上で治療を開始するようにしましょう。

 

MeLoSで歯並びの変化をシミュレーションしよう

この記事ではインビザラインで矯正を行った際に感じられる変化について詳しくご説明してきました。しかし矯正治療による歯の動きは人それぞれ異なります。インビザライン矯正は治療を実際に始める前にコンピュータ上で歯の動きのシミュレーションを確認することができます。MeLoSでは専門のスタッフがあなたのお悩みや疑問にお答えしつつシミュレーションも行います。ぜひ一度お問い合わせください。

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