インビザラインを22時間は無理?22時間の装着が必要な理由とコツ
2023年4月26日 インビザライン

この記事を監修した人

MeLoS認定アライナー矯正教育担当講師。長崎大学歯学部卒業、東京医科歯科大学病院総合診療科にて研修後、複数の歯科医院で勤務しインビザライン矯正やインプラント、口腔外科分野を含む各種治療経験を豊富にもつ。歯科医師むけ専門書の翻訳なども行う。

インビザラインとは、少しずつ形の違う透明のマウスピース(これをアライナーと呼びます)を周期的に交換することで歯並びをきれいにする矯正治療です。このアライナーは従来のワイヤー矯正と比べて、目立たず、違和感や痛みを抑えて歯を動かすことができますが、歯をきちんと動かすためには1日22時間装着することが求められます。この記事では「なぜ22時間つけることが必要なのか」「22時間つけられるか不安」「つけないとどうなるの?」というアライナーの装着時間に関する疑問や不安について解説していきます。

 

インビザラインは絶対に22時間付けなければいけないの?

インビザラインではアライナーが歯に少しずつ力を加えて理想の歯並びへと動かしていきます。アライナーをつけている間は常に歯に動かす力がかかりますが、外している間は動かす力はかからず、むしろ元の場所に戻ろうとする力が働きます。また安全に確実に歯を動かすためには単に力をかければ良いのではなく継続的に力をかけていく必要があります。
そのためアライナーの装着時間は長ければ長い程、治療計画通りに歯が動きやすくなります。

 

インビザラインを22時間付けないとどうなる?

アライナーを22時間つけることができないと以下の3つのようなトラブルが起きるリスクが非常に高くなります。

治療期間が延びる

インビザラインの治療計画はアライナーを1日22時間適切につけていることを前提にたてられています。アライナーの装着時間が短いと歯が計画通りに動かないばかりか後戻りしてしまう可能性もあります。治療計画にズレが生じると修正するための期間が必要となり治療期間が伸びてしまいます。

矯正装置が合わなくなる

アライナーは一般的に約1週間で次の形のものに交換していきます。アライナーをつける時間が短いと1週間の間に歯が正しいところまで動いていない状態で次に進むことになります。これを繰り返しているとだんだんエラーが大きくなり、アライナーが合わなくなります。合わなくなってしまうと治療計画を立て直し、アライナーを再製作する必要があります。その分治療期間は伸びてしまいますし、追加の費用が必要になる場合もあります。

インビザライン矯正が失敗に終わる可能性も…

アライナーをつける時間が短いと歯が十分に動かず次のアライナーになかなか進むことができなかったり、何度も治療計画を修正してアライナーを再製作する必要が出てきたりして、いつまで経っても理想の歯並びを得ることができません。治療期間が予定より長くなるとモチベーションが下がり最終的に理想の歯並びを得ることができずに終了してしまう可能性もあります。

インビザラインを22時間つけるのは無理!と感じてしまう理由

22時間つけるのは無理だと感じてしまうのにはどんな時が多いのか、理由として挙げられやすい理由をご紹介いたします。

1日の食事に2時間以上かかるから

1日22時間アライナーを付けると残りは2時間しかありません。この2時間の間に食事と歯磨きをしなければなりません。1回の食事に時間をかける方や水以外のものや間食をたびたびとる方はこれらが2時間におさまらず22時間つけるのは無理だと感じてしまうようです。

飲み会や会食が多いから

飲み会や会食は数時間単位になるため、食事時間を2時間以内におさめることができなくなります。また食事後すぐの歯磨きも難しいことが多いでしょう。

痛くて長く付けていられないから

矯正治療を始めた直後や新しいアライナーに交換した直後は痛みや違和感が強く出やすくなります。インビザライン矯正では自分でアライナーを外すことができてしまうので痛みや違和感が我慢できずに外してしまう方もいらっしゃるようです。

装着時間の管理が難しいから

アライナーをつけることが習慣化できず、ついつい外したままつけるのを忘れてしまう方も。インビザライン矯正はワイヤー矯正と違って自分で取り外すことができてしまうので装着時間の管理が苦手だと1日22時間つけるのが難しいと感じてしまうようです。

 

インビザラインを22時間付け続けるコツ5選

1日22時間つけられるか自信がない•••という方のために22時間つけ続けるためのコツをご紹介します。

規則正しい生活を心がける

基本的にアライナーは食事と歯磨きの時間以外は常につけていることが理想的です。決まった時間に食事をしてはみがきの後アライナーをつける、ということを習慣化してしまえばつけ忘れることを防ぐことができます。規則正しい生活を送ることで夜更かしをしてつけずにうっかり寝てしまった、ということも減らすことができます。

間食を減らす

間食をする際、アライナーは外す必要があります。そしてまたアライナーをつける前には歯磨きが必要です。1日に何度も間食をしたり作業をしながらだらだら食べをしていたりすると、アライナーを外している時間が長くなってしまい22時間が確保できなくなってしまいます。これらは虫歯や歯周病のリスクも高めてしまうので、間食をやめることは一石二鳥になります。

歯ブラシセットや簡易的な口腔ケアグッズを持ち歩く

家や仕事場に歯ブラシセットを置いておくだけでなく外出先でも食事後すぐ歯磨きができるように歯ブラシセットを持ち歩くようにしましょう。また、外出先ですぐに歯磨きができない環境だった時のためにマウスウォッシュや歯磨きシートも用意しておくと食事後すぐアライナーをつけることができて安心です。もちろんその場合はできるだけ早い段階できちんとした歯磨きとアライナーの洗浄を行ってください。

スマホの管理アプリやリマインダーなどを活用する

常に持ち歩いているスマホにリマインダーやアラームを設定しておけばつけ忘れを防止することができます。また最近ではインビザライン専用のアプリも開発されているのでそちらを利用するのもいいでしょう。装着時間の管理や交換時期を知らせてくれる機能が備わっていて便利です。

鎮痛剤を服用する

痛みが気になってアライナーを外してしまうようではいつまで経っても歯が動かず、アライナーをつけるたびに痛みが伴ってしまいます。強い痛みが出やすいのは矯正治療開始直後とアライナー交換直後です。その痛みも大抵は2〜3日で治まりますし、治療が進むにつれアライナー交換直後の痛みは減ってきます。どうしても痛みが我慢できない場合はアライナーを外すのではなく短期的に鎮痛剤を服用して乗り切ることも考えましょう。

インビザラインを22時間付けるのがどうしても難しい場合

22時間が無理なら、20時間の装着を目標にする

アライナーを22時間つけるのはハードルが高すぎて無理だと感じる場合にはまずは1日20時間つけるところから始めてみましょう。歯を動かす効果は少し落ちますが、20時間であれば許容範囲と言えます。1日に何度も間食をしていた方はいきなりゼロにして22時間を目指すのではなく、回数を減らして20時間つけるところから始めるのも良いでしょう。しかし20時間を下回ってしまうとアライナーの十分な効果が得られなくなってしまうので注意しましょう。

アライナーの交換時期を延ばす

アライナーを22時間つけることができず十分に歯が動いていない場合はアライナーの交換時期を延ばすこともあります。一般的には1週間前後で次のアライナーに進むことが多いですが、装着時間が短くなってしまった時は10日〜2週間と長めにつけることで装着時間を確保し、歯をゆっくり確実に動かしてから次へ進みます。どのくらい装着時間を延ばす必要があるかは担当の歯科医師と相談しましょう。

歯科医師に相談する

インビザラインを始めてみたもののどうしてもアライナーをつけることが習慣化できない、という方は担当の歯科医師に相談しましょう。この記事でご紹介した方法以外のアドバイスがもらえたり、別の治療方法に切り替えることもできます。歯科医師としっかりコミュニケーションをとりながら治療を進めていくことが大切です。

 

インビザラインを22時間付けられない日があっても大丈夫?

ここまで、アライナーを22時間つけることの重要性つけるためのコツをご紹介してきましたが、1日程度装着時間が守れない場合があってもそんなに心配する必要はありません。1日に動く歯の量はほんの少しなのでつけられなかった分、期間を延長してあげれば調整が可能です。ですが連続して何日も装着時間が短い日が続くと歯が後戻りしてしまいそもそもアライナーが合わなくなってしまいます。失敗に繋がるトラブルが起こらないよう、装着時間が守れない日は最小限にしましょう。

インビザラインを22時間付けられるか不安な方は…

インビザラインはアライナーをつける時間をしっかり確保することが成功への近道となります。アライナーの装着時間は職業や生活スタイルによっても左右されていきます。「自分はインビザラインを22時間つけられるかな?」と不安に感じる方は是非一度MeLoSへご相談ください。専門のスタッフが疑問にお答えいたします。

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