歯並びが内向きだとどうなる?原因や矯正方法、放置するリスクも解説
2026年1月27日 インビザライン

この記事を監修した人

MeLoS認定アライナー矯正教育担当講師。長崎大学歯学部卒業、東京医科歯科大学病院総合診療科にて研修後、複数の歯科医院で勤務しインビザライン矯正やインプラント、口腔外科分野を含む各種治療経験を豊富にもつ。歯科医師むけ専門書の翻訳なども行う。

「歯が内側に倒れている気がするけれど、このままで大丈夫?」と不安に感じていませんか。歯並びが内向きの場合、見た目の問題だけでなく、噛み合わせの乱れや歯みがきのしにくさから、虫歯や歯周病などのトラブルにつながることがあります。

 

さらに放置すると、顎や全身のバランスにまで影響を及ぼす可能性もあります。本記事では、内向きの歯並びが起こる原因や考えられるリスク、主な矯正方法について分かりやすく解説します。

 

歯並びが内向きになってしまう原因

遺伝

歯並びが内向きになる原因の一つとして、遺伝的要因が挙げられます。歯の大きさや形、顎の骨の幅や前後的なバランスは、親から子へ受け継がれる傾向があります。例えば、歯が大きい一方で顎が小さい場合、歯がきれいに並ぶスペースが不足し、内側へ傾いて生えてしまうことがあります。

 

また、上下の顎の成長バランスに差があると、噛み合わせを保とうとして歯が内向きに倒れるケースもあります。 親や祖父母など近い血縁者に歯がうち向きに倒れたような歯列不正の持ち主がいると同じようになる可能性が高まるので注意が必要です。

 

さらに、日常生活の中で無意識に行っている口腔悪習癖も、歯並びが内向きになる大きな原因です。例えば、唇を噛んだり巻き込む癖があると、継続的に内向きの力が歯にかかり、徐々に歯が内側へ倒れていきます。

 

指しゃぶり、頬杖をつく、片側だけで噛む、歯ぎしりや食いしばりをするなどの習慣も、歯や顎に偏った力を与え、歯列のバランスを崩す要因となります。これらの癖は本人に自覚がないことも多く、長期間続くことで歯並びへの影響が顕著になります。

 

矯正治療を行う場合でも、こうした癖が改善されないままだと、治療後に後戻りが起こる可能性があるため、原因となる習慣を見直すことが非常に重要です。

 

歯や顎の成長不足

 歯や顎の成長不足も、歯並びが内向きになる原因として見逃せません。成長期に顎が十分に発達しないと、歯が並ぶためのスペースが不足し、内側へ押し込まれるように生えてしまうことがあります。

 

特に、柔らかい食べ物中心の食生活や、噛む回数が少ない食習慣は、顎の成長を妨げる一因とされています。また、口呼吸が習慣化している場合、舌の位置が下がり、上顎の成長を促す力が弱くなるため充分に成長せず、歯列に入りきれなかった歯が内向きに傾くような歯列不正が起こりやすくなります。

 

成長不足が原因の場合、子どものうちであれば成長を利用した矯正治療で改善できる可能性がありますが、大人になってからは抜歯処置を含めた矯正治療が必要になるケースが多くなります。歯並びが内向きに感じられる場合は、早めに歯科で診断を受け、適切な対応を検討することが大切です。

 

内向きの歯並びを治療しないとどうなる? 

虫歯や歯周病のリスクが上がる

歯並びが内向きの場合、歯が重なり合ったり、内側に入り込んだ位置にあったりすることで、歯みがきが行き届きにくくなります。特に歯の内側や歯と歯の間は汚れが残りやすく、プラークが蓄積しやすい環境になります。

 

その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まり、知らないうちに症状が進行してしまうことも少なくありません。また、内向きになっている歯は虫歯や歯周病になっていても気づきにくく、気付いたときには治療が必要な状態になっているケースも多いです。

 

歯列不正のある歯の治療は精度をあげるのが難しく、なんとか治してもまた虫歯を繰り返してしまうことも多々あります。治療を繰り返すと歯の寿命を縮めることにも繋がり、悪循環へと進んでしまうことになります。

 

歯の寿命が縮まる

内向きの歯並びを放置すると、特定の歯に噛む力が集中しやすくなり、歯の寿命を縮める原因になります。本来、噛む力は上からの力を歯列全体でバランスよく受け止めるものですが、歯が内側に倒れていると、力のかかり方が他の歯に偏り、さらに倒れている歯は正しくない方向に力を受けてしまうことになります。

 

その結果、歯のすり減りが早く進んだり、ひび割れや欠けが生じたりすることがあります。また、過度な力が長期間かかることで歯が揺れてきたり、歯の神経にダメージが及んだりと、重大な問題を起こすようになり、最終的に抜歯が必要になるケースもあります。見た目には小さな歯並びの乱れでも、長い目で見ると歯の健康に大きな影響を及ぼす可能性があるのです。

 

噛み合わせが悪化する

歯並びが内向きだと、上下の歯が正しく噛み合わず、噛み合わせ全体が不安定になりやすくなります。噛み合わせのズレが生じると、食事の際にしっかり噛めない、噛む位置が左右どちらかに偏るといった問題が起こります。

 

この状態が続くと、顎の動きに無理がかかり、顎関節症を引き起こす原因になることもあります。また、噛み合わせの悪化は他の歯の位置にも影響を与え、歯列全体の乱れを助長することがあります。結果として、症状が連鎖的に広がり、治療がより複雑になる可能性もあるため注意が必要です。 

 

滑舌が悪くなる

内向きの歯並びは、発音や滑舌にも影響を及ぼすことがあります。歯は舌や唇と協調して音を作る役割を担っており、歯の位置が内側にずれていると、舌や唇の動きが制限されて正しい動きを行いにくくなります。

 

その結果、特定の音が発音しにくくなったり、言葉がこもって聞こえたりすることがあります。特にサ行やタ行などは歯並びの影響を受けやすく、本人は気付いていなくても、周囲から「聞き取りづらい」と感じられているケースもあります。仕事や日常会話に支障をきたすこともあるため、見過ごせない問題といえるでしょう。

 

全身に影響が出る

内向きの歯並びによる噛み合わせの乱れは、口の中だけでなく全身の不調につながることもあります。噛み合わせが悪いと、顎や首、肩の筋肉に余計な負担がかかり、肩こりや頭痛、首の痛みを引き起こす原因になることがあります。

 

また、十分に噛めない状態が続くと、消化器官に負担がかかり、胃腸の不調を感じる方もいます。さらに、姿勢のバランスが崩れることで、慢性的な疲労感や集中力の低下につながる可能性もあります。これらは成長期のお子様から大人まで見逃せない影響です。歯並びの問題は全身の健康とも密接に関係しているため、「口の中のこと」と軽視せず、早めに対処することが大切です。

 

内向きの歯並びを治療する方法

内向きの歯並びを治すには原因や患者様自身の生活習慣によって適した治療方法が異なります。内向きの歯並びを治療することのできる治療方法を以下でご紹介いたします。

 

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明な装置を一定期間ごとに交換しながら歯を少しずつ動かしていく治療方法です。装置が目立ちにくく、取り外しが可能なため、見た目や日常生活への影響を抑えたい方に選ばれています。

 

内向きの歯並びに対しても、軽度から中等度の症例であれば対応できるケースが多く、歯列を外側へ広げながら倒れた歯を起こしてバランスを整えていくことが可能です。現在ではシステムもかなり進化を遂げていて幅広い症例への適用が可能となってきています。

 

一方で、歯を大きく移動させる必要がある場合や、噛み合わせの調整が複雑な症例では、十分な改善が難しいこともあります。また、1日22時間以上の装着が必要となるため、患者様ご自身で装着時間を守れない場合は治療効果が出にくい点がデメリットです。

 

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーの力を利用して歯を動かす一般的な矯正方法です。歯の移動方向や量を細かくコントロールできることに加えて部分的に強い力をかけることが可能なため、内向きに倒れている歯をしっかり外側へ起こすことができます。

 

症例数が多く歴史も古い治療のため、中等度から重度の内向き歯列や、噛み合わせに大きな問題があるケースにも対応できる点が大きなメリットです。ただし、装置が目立ちやすく、口腔内の清掃が難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。

 

また、装置による違和感や痛みを感じやすい時期がある点も理解しておく必要があります。確実性を重視したい方に適した治療方法といえるでしょう。

 

外科的矯正

外科的矯正は、歯並びの問題が顎の骨格そのものに起因している場合に行われる治療方法です。内向きの歯並びが、顎の幅や位置のズレによって生じている場合、通常の矯正治療だけでは十分な改善が難しいことがあります。

 

そのようなケースでは、外科手術によって顎の骨を適切な位置に整え、その前後に歯列矯正治療を行うことで、噛み合わせと歯並びを根本から改善します。骨格から歯並びを変えることができるので、大きな改善が見込めますが、歯列矯正期間を含めると治療期間は長くなりやすく、また、外科矯正は身体的、精神的な負担が大きくなります。

 

そのため、患者様自身が治療の必要性・メリットデメリットを充分に理解した上で、前向きに治療に取り組む姿勢があることが重要です。この治療は顎変形症などの病名がつくと保険診療の適用になることもありますが、その場合には治療を受けられる病院が限られますので注意が必要です。

 

口腔筋機能療法

口腔筋機能療法は、舌や唇、頬などの口周りの筋肉の使い方を改善するトレーニングを行う治療法です。内向きの歯並びの原因が、舌の位置や飲み込み方などの口腔悪習癖にある場合、この療法が有効とされています。正しい舌の位置や筋肉の使い方を身につけることで、歯列にかかる不自然な力を減らし、矯正治療の効果を高めたり、治療後の後戻りを防いだりする役割があります。

 

ただし、成長期を過ぎた成人では口腔筋機能療法だけで歯並びを大きく改善することは難しく、矯正治療と併用されるケースが一般的です。継続的なトレーニングと意識改善が必要となるため、本人の意志と継続力が求められる点が特徴です。

 

内向きの歯並びが気になる方は、MeLoSにご相談ください

内向きの歯並びは前歯、奥歯などの部位にかかわらず起こりやすく、悩まれる方も多いです。MeLoSでは、専門のスタッフが患者様のお口の中の状態や生活習慣、ご希望を丁寧にお伺いしたうえで、内向きの歯並びによる影響や考えられる治療の選択肢について分かりやすくご案内します。すぐに矯正を始めるか迷っている段階でも、現状確認や情報収集としてのご相談が可能です。

 

また、お住まいの地域や治療方針に合わせて、矯正治療を受けられる提携クリニックのご紹介も行っています。初回相談は無料ですので、まずはお気軽にLINEよりご連絡ください

 

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