MeLoS認定アライナー矯正教育担当講師。長崎大学歯学部卒業、東京医科歯科大学病院総合診療科にて研修後、複数の歯科医院で勤務しインビザライン矯正やインプラント、口腔外科分野を含む各種治療経験を豊富にもつ。歯科医師むけ専門書の翻訳なども行う。
顔の左右差やフェイスラインの歪みが気になると、「歯並びが原因かも」と感じる方は少なくありません。実際に、噛み合わせや歯の位置のズレが顔全体のバランスに影響するケースもあります。このページでは、顔の歪みと歯並びの関係、歯列矯正による改善の可能性、放置することのリスクなどについて詳しく解説します。
「見た目が気になる」「原因を知って対策したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
歯並びの乱れが原因で顔の歪みが生じることは十分にあり得ます。例えば、噛み合わせが左右で異なると、咀嚼時にかかる力に偏りが生じ、顎の筋肉や骨格にアンバランスが生まれます。その状態が長期間続くことで、フェイスラインや口元の位置に歪みが現れることがあります。
また、前歯のズレや出っ歯・受け口などの歯列不正も、顔の印象や輪郭に影響を及ぼす要因です。顔の歪みが気になる場合は、歯科的な視点からの確認も重要です。歯並びが原因である可能性が高ければ、矯正治療により改善が期待できます。
歯並び以外にも顔が歪む原因は色々あります。以下で考えられる代表的なものについてご説明します。
顔の歪みの大きな原因のひとつに、先天的または成長過程における「骨格のゆがみ」があります。人の顔は、頭蓋骨や顎の骨など複数の骨が組み合わさって構成されており、その骨格バランスにわずかな左右差があるだけでも、見た目に影響が出ることがあります。特に、成長期に片側の筋肉や骨ばかりが発達すると、骨格が非対称になる傾向があります。
また、遺伝による要素も大きく、親から受け継いだ骨格の形によっては、生まれつき左右非対称な輪郭になるケースもあります。このような骨格的な要因が原因の顔の歪みは、矯正だけでの改善が難しい場合があり、必要に応じて外科的な治療も検討されます。
顔の歪みは、「顎の位置」がズレていることでも起こります。噛み合わせが悪い場合や、長年の癖によって顎が正しい位置に保たれていないと、顎の筋肉のバランスが崩れ、顔全体に歪みが生じやすくなります。例えば、片側だけで物を噛む習慣があると、使っていない側の筋肉が衰え、顔の左右差が目立つようになることもあります。
また、顎関節症を抱えている場合、顎の可動域や噛み合わせに影響が出ることで、顔の中心軸がズレたように感じられることもあります。こうした顎の位置のズレが原因の場合は、歯科や口腔外科などでの診断・治療が必要です。
日常生活の中にも、顔の歪みを引き起こす原因は潜んでいます。代表的なものには、頬杖をつく、横向きやうつ伏せで寝る、足を組むといった何気ない習慣が挙げられます。これらの姿勢が長時間続くと、首や肩の筋肉のバランスが崩れ、間接的に顔の左右非対称を引き起こすことがあります。
また、スマートフォンの操作時に首が前に出たり、常に同じ方向を向いて作業するような姿勢も、顎や顔まわりに偏った負荷をかける原因になります。このような生活習慣は、毎日の積み重ねによって歪みを強めていくため、意識して改善していくことが大切です。整体や姿勢矯正などのケアも、歪みの予防に有効な手段です。
自宅で簡単にできる顔の歪みチェックとして、まず鏡の前にまっすぐ立ち、目・鼻・口・あごの位置が左右対称か確認してみましょう。耳の高さや、口角の上がり具合、目の大きさなどがポイントです。
また、スマートフォンのインカメラで正面写真を撮り、顔の中心線を意識して左右を比較するのも効果的です。少しのズレであっても、歪みのサインであることがありますので、気になる場合は専門機関での診断をおすすめします。
顔が歪んでいると様々な悪影響を及ぼすことがあります。可能性として高いものを以下でご紹介いたします。
顔の歪みが進行すると、見た目に大きな影響を及ぼすことがあります。顔は人の印象を大きく左右する部分であり、左右対称が保たれていないと、他人に不自然な印象を与えがちです。例えば、片側だけが突出している、または顔全体が片側に引っ張られるような左右の歪みがあると、自己評価にも影響を与え、鏡を見る度に気になることが多くなります。
特に女性の場合、外見に対する関心が高いため、歪みに対して強い不安を感じやすいこともあります。そのため、見た目のバランスを整えるためには、歯並びや顔の歪みを改善することが重要です。
顔の歪みが原因で顎の位置がずれると、顎関節に過度の負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性が高くなります。顎関節症は、顎の関節に異常が生じることで、痛みや違和感を伴う症状が現れる疾患です。歯並びや噛み合わせが悪いことが、顎の歪みを招く原因となり、長期間放置すると顎関節が不安定になり、顎の動きに支障をきたすことがあります。
顎関節症が進行すると、顎の痛みやクリック音、開口時の痛み、さらに口を開けづらくなることもあります。また、顎関節症の症状は、食事を取る際や話すときに痛みを伴うことがあり、日常生活に支障をきたします。
顔が歪んでいると、顎の位置や歯並びが悪くなるため、呼吸にも影響を及ぼすことがあります。特に、顎が後ろに下がっている場合や噛み合わせが悪い場合、正常に鼻呼吸を行うことが難しくなることがあります。その結果、口で呼吸をする癖がつき、口呼吸が習慣化してしまうことがあります。
口呼吸は、口内が乾燥しやすく、風邪や口内炎などのリスクを高めるだけでなく、歯周病や虫歯の原因にもなります。さらに、口呼吸は舌の位置が低位置となり、さらなる歯並びや顔の筋肉の発達への悪影響も考えられます。
顔の歪みや噛み合わせが悪いことが、頭痛や肩こりに悪影響を及ぼすこともあります。噛み合わせの悪さや顔の歪みによって、顎の筋肉や首の筋肉に無理な負担がかかり、その結果、肩こりや頭痛を引き起こす原因になります。
慢性的な筋肉の緊張やコリは、頭痛の引き金にもなり、ひどくなると片頭痛を引き起こす場合もあります。また、顎の動きに不調をきたすと、顔全体の筋肉に歪みが生じ、肩こりや首の痛みを悪化させることもあります。
顔の歪みに歯列不正が関わっている場合は矯正治療を行い歯並びを整えることで改善されることが期待されます。歯列矯正には大きく分けて・インビザラインに代表されるマウスピース矯正と・従来から行われているワイヤー矯正があります。
それぞれ特徴やメリットデメリットが異なりますので以下でご説明いたします。
インビザラインは、透明なマウスピースを使用する矯正方法で、歯並びを矯正する際に目立たず、違和感や痛みも少ないため患者にとっての負担が少ない特徴があります。歯並びが悪いことで顔が歪む原因となっている場合、インビザラインによる矯正で、歯の位置を整え、顔全体のバランスを改善することができます。特に、軽度から中程度の歯列不正に対応でき、治療中も目立たないため、外見を気にする方に最適です。
インビザラインのメリットには、目立たないことのほかに食事や歯磨きの際に取り外しができるため、不便を感じにくく衛生面を保ちやすいことが挙げられます。さらに、装置が全てプラスチック製のため金属アレルギーで金属を避けたい方にも適しています。
また、治療計画がデジタルで管理され、シミュレーションを確認しながら治療を進めることができるため、進捗状況を把握しやすいという点も利点です。しかし、装置の管理は患者様に委ねられるため自己管理が必要であり、装着時間を守らないと効果が出にくくなるため、患者本人のモチベーションの継続が求められます。
ワイヤー矯正は、従来のブラケットとワイヤーを使用して歯を矯正する方法です。歯に比較的強い力をかけることができ、重度の歯列不正にも対応できるため、顔の歪みが顕著なになるような歯列不正にも非常に効果的です。歯並びの改善を行うことで顎の位置や噛み合わせを改善することができるため、副次的に全体的な顔の歪みの矯正にも期待することができます。
ワイヤー矯正の主なメリットは、歴史も古く、治療の自由度が高いため、高い治療効果を誇り、非常に多くの症例に対応可能な点です。さらに、歯科医師の調整次第で強い力をかけることができるため治療の進捗も比較的早く見られ、治療期間を短縮できる場合があります。
デメリットとしては、装置が目立つこと、食事や歯磨きの際に取り外しができないため、口腔内のケアが煩わしいことが挙げられます。また、主に調整後に強い痛みを感じることがあるため、患者によっては不快感を抱く場合もあります。
インビザラインで歯並びを改善し、顔の歪みを治したいとお考えの方は、ぜひMeLoSにご相談ください。専門のスタッフが、患者様のお口の中の状況を丁寧にお伺いした上で、最適な治療方法をご提案いたします。さらに、インビザライン矯正が受けられる提携クリニックをご紹介することも可能ですので、治療の選択肢を広げることができます。
初回相談は無料で行っております。まずはお気軽にLINEにてご連絡ください。あなたの歯並びの改善と顔の歪みを解消するためのお手伝いをさせていただきます。
今すぐLINEで
