症例

50代女性の補綴前矯正とセラミック治療

担当医の処置方針

HANA Intelligence 歯科口腔外科 田中千惠 上顎6前歯の補綴をやりかえたいことを主訴に御来院されました。 上顎6前歯には保険前装冠の治療がされており、変色や不適合が認められました。 再製するにあたって、前歯の突出感も解消するために、補綴前矯正をまずは行いました。 費用をおさえたいとの希望があったため、矯正は下顎のみ行いました。 上顎6前歯を作製するのに十分な下顎前歯の移動を矯正にて行い、その後上顎6前歯をジルコニアボンドにて作製、装着しました。また、同時に他のメタル補綴物も全てセラミックにて再製いたしました。 下顎前歯の叢生がまだあったため、下顎の矯正治療は補綴治療後も行いましたが、患者様のご希望により、やや叢生が残る形で治療は終了しております。

治療後の口腔写真

Before

After

Before

After

上顎は矯正治療を行わず補綴治療のみ行っています。下顎の矯正治療を行ったため、上顎6前歯の補綴のみでも前突は改善できました。

Before

After

クリーニングとセラミック治療により歯が白くなりました。矯正治療により叢生も改善しています。

治療の詳細

治療プラン:下顎モデレートパッケージ 補綴修復治療 クリーニング 追加アライナー:2周(計3周) 便宜抜歯:なし 智歯(親知らず)抜歯:なし IPR:あり 交換日数:約7日 オプション 光加速の使用:なし インプラントアンカーの使用:なし

治療後の顔貌写真

上顎前歯のセラミックとクリーニングにより明るい印象になりました。矯正治療により上下の正中も合い整った印象にもなりました。

この症例に使用した装置と費用

インビザラインによる矯正治療 、セラミック補綴修復治療、クリーニング
約 1,782,000 円(税込)

※備考

担当医師コメント

HANA Intelligence

歯科口腔外科 田中千惠

矯正治療に伴う一般的なリスク・副作用

  • ・最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1,2週間で慣れることが多いです。
  • ・歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • ・装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ・治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  • ・歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  • ・ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ・ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • ・治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • ・治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ・様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • ・歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  • ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ・装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • ・装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • ・装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
  • ・あごの成長発育によってかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • ・治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • ・矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。