歯並びが悪いと、見た目だけでなく健康面や日常生活にさまざまな影響を及ぼすことをご存じでしょうか。なんとなくよくないことがたくさんありそうだけど、具体的にはよくわからない、という方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、歯並びが悪いことによるデメリットを7つに分けて解説し、それを改善するための矯正方法についても詳しくご紹介します。歯並びに不安を感じている方は、ぜひご覧ください。
歯並びが悪いことで起こるデメリットはたくさんありますが、その中でも代表的なものを7つ以下で解説いたします。
歯並びが悪いと、口元の印象が大きく変わります。歯が重なっていたり出っ歯・受け口の場合、笑顔に自信を持てなくなることが多く、人前でのコミュニケーションが億劫になる原因にもなります。
また、歯並びが整っていないと、お口周りの筋肉の使い方に偏りが出て、その結果顔の左右バランスが崩れ、コンプレックスになることもあります。見た目のコンプレックスは性格によくない影響を及ぼしかねません。
矯正治療で口元を整えることで自分に自信を持つことができ、性格面にもいい影響が期待できます。
歯並びが悪いと、歯と歯の間に汚れが溜まりやすく、歯ブラシが届きにくい部分が増えます。特に叢生と呼ばれるガタガタに重なり合った歯並びは十分なお手入れが難しいです。その結果、プラーク・歯石が蓄積し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特に歯周病は、放置すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯を失う可能性もあります。矯正治療を行い歯並びを整えることで、歯磨きがしやすくなり、口腔内の健康を維持しやすくなります。
歯並びが悪いと、清掃が難しい部分に食べかすや歯垢が溜まりやすくなり、口臭の原因となることがあります。また、歯周病が進行すると歯茎から出血や膿が出る場合があり、それが口臭をさらに悪化させることもあります。
矯正治療で歯並びを改善し、適切な口腔ケアを行いやすくすることで、口臭の予防につながります。
歯並びが悪いと、息が漏れやすくなったり舌の動きが制限されたりするせいで、正確な発音が難しくなることがあります。特に「サ行」や「タ行」の音が不明瞭になりやすいです。
発音や滑舌の悪さは日常会話や人前での発言に影響を与え、話すことへの自信を失わせる要因となることもあります。
噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかりと咀嚼することができません。十分に咀嚼できないと、胃腸への負担が増え、消化不良や栄養吸収の効率低下につながることがあります。
また、噛む力が特定の歯に集中すると、その歯に過度な力が加わり、歯の寿命が短くなるリスクもあります。矯正治療を行うと噛む力を適切に分配することができるので、長期的に見て歯の寿命を伸ばすことに繋がります。
歯並びが悪いと、噛み合わせが不均等になり、顎関節に負担がかかることがあります。この状態が続くと、顎関節症を引き起こし、口を開閉する際の痛みや「カクカク」という音が発生することがあります。放置すると症状が悪化し、強い痛みをきたすこともあります。
歯並びの悪さが原因で噛み合わせが乱れると、顎や首の筋肉が緊張し、頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。特に、長時間同じ姿勢を取ることが多い仕事をしている方には、これらの症状が顕著に表れることがあります。矯正治療で歯並びを整えることで、これらの不快な症状が軽減されたという患者様も少なくありません。
歯並びが悪くなる原因は、さまざまな要因が絡み合っていることが多いです。以下に主な原因をまとめます。
遺伝的に受け継いだ顎の大きさや歯の形状、歯並びが影響することがあります。特に骨格に関することは遺伝が原因となることが多いです。
乳歯は永久歯が生えるための道標となるため、乳歯の早期脱落があると永久歯の生え方に影響を与えます。また、先天的な欠損や位置異常も歯並びを乱しやすいです。
指しゃぶり、舌で歯を押す癖、頬杖などは歯列の一部に不自然な力がかかり、歯や顎の発育に影響します。
歯のサイズに対して顎が小さい場合、歯が収まるスペースが不足し、歯が重なり合って生えてしまいます。
放置した虫歯や抜歯後のスペースが歯の移動を引き起こし、歯並びが悪化することがあります。
これらの原因を理解することで、歯並びの悪化を予防したり、早期に対処する意識を持つことができます。
ひと口に悪い歯並びと言っても様々な種類があります。以下で種類ごとにご説明いたします。ご自身が当てはまる歯並びはどれでしょうか。
叢生は、歯が正しい位置に収まりきれず、重なり合ったり、ねじれて生えている状態です。主な原因は、顎のスペース不足や歯のサイズのアンバランスです。この状態では、歯と歯の間に汚れが溜まりやすく、歯磨きが難しいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、噛み合わせが不均衡になり、顎関節や消化器に負担がかかることもあります。矯正治療を通じて歯を正しい位置に整え、機能性と審美性を改善することが可能です。
上顎前突は、上の前歯が下の前歯よりも大きく前方に突出している状態を指します。この状態では、唇が歯に押されやすく、口が閉じにくくなることがあります。
その結果、口内が乾燥しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まることもあります。また、前歯でものが噛みきれない、見た目のコンプレックスや発音の問題などもあります。
下顎前突は、下の前歯が上の前歯よりも前方に出ている状態で、噛み合わせが逆転しています。この状態では、咀嚼が難しくなるだけでなく、奥歯や顎関節に負担がかかり、顎関節症のリスクが高まります。
また、骨格性の下顎前突の場合、特徴的な顔貌であることも多く、見た目のコンプレックスを抱える場合があります。骨格性の下顎前突が疑われる場合は、小児期からの早期の治療で解決することもあります。
過蓋咬合は、上下の前歯が深く噛み合い、下の前歯が隠れてしまう状態を指します。この状態では、歯や顎関節に負担がかかり、顎関節症や歯の摩耗、歯茎の傷などのリスクが高まります。また、咀嚼が不十分になることで、消化不良を引き起こすこともあります。
歯並びの悪さを解消するための矯正方法や、それぞれのメリット・デメリット、費用、期間などをご紹介します。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを用いて歯並びを整える方法です。主にインビザラインが代表的で、見た目が目立たず取り外しが可能な点が特徴です。費用は約50万~100万円、治療期間は1~2年程度が一般的です。
メリットは、透明な装置を使用するため見た目が目立ちにくいこと、また食事や歯磨き時に取り外せるため、衛生的で快適な点です。ただし、軽度から中等度の歯並びに適しており、重度の不正咬合には対応が難しい場合もあります。
また、ご自身で取り外し可能な分、装着時間を守らないと治療の効果が得られないリスクもあります。
表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす、従来からある矯正方法です。費用は約60万~100万円、治療期間は1.5~3年程度です。メリットは、ほとんどの歯並びに対応できる高い治療効果と適応範囲の広さです。
一方、見た目に装置が目立つことがデメリットとして挙げられます。また、ブラケット周辺の汚れの管理がしにくいことやブラケットが頬や唇に当たり口内炎ができやすく、快適性は他の方法に比べて劣ることなどがデメリットとなります。
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着する方法で、「舌側矯正」とも呼ばれます。費用は約80万~150万円、治療期間は3年程度です。メリットは、装置が見えないため、矯正中であることを周囲に知られにくい点です。
一方、舌に装置が触れるため、違和感が強く、発音がしづらくなることがあります。また、装置の装着や調整が難しく、矯正歯科医の技術力が求められるため、費用が高額になる傾向があります。
ハーフリンガル矯正は、上の歯には裏側に装置を付け、下の歯には表側に装置を付ける方法です。費用は約70万~130万円、治療期間は2~3年程度です。メリットは、上顎の装置が見えないため、審美性を保ちながら矯正ができる点です。
また、完全な裏側矯正より費用を抑えられるのも魅力です。ただし、表側矯正のデメリットである装置の目立ちや口内炎のリスクが下顎に残ります。
裏側矯正とハーフリンガル矯正は特殊な技術が必要となるため取り扱っている医院が限られます。
歯並びを整えたいとお考えの方は、ぜひMeLoSにご相談ください。専門のスタッフが患者様のお口の中の状況を丁寧にお伺いし、一人ひとりに合った矯正方法をご提案いたします。
また、インビザライン矯正を受けられる提携クリニックをご紹介することも可能です。初回相談は無料で行っておりますので、矯正治療に対する疑問や不安を解消してから治療を始められます。お気軽にLINEよりご連絡ください。透明なマウスピースで快適な治療をスタートし、理想の歯並びを手に入れましょう。