インビザラインの値段はいくら?費用相場と安くする方法を解説
2023年5月30日 インビザライン

この記事を監修した人

MeLoS認定アライナー矯正教育担当講師。長崎大学歯学部卒業、東京医科歯科大学病院総合診療科にて研修後、複数の歯科医院で勤務しインビザライン矯正やインプラント、口腔外科分野を含む各種治療経験を豊富にもつ。歯科医師むけ専門書の翻訳なども行う。

インビザラインとは、少しずつ形の違う透明のマウスピース(これをアライナーと呼びます)を周期的に交換していくことで理想の歯並びに近づけていく矯正方法です。目立ちにくく、違和感も少ないため近年人気を集めている治療方法です。

インビザラインを含む矯正治療は一般的に費用が高額なイメージがある方が多いと思います。この記事ではインビザラインで具体的にかかる費用の相場と少しでも費用を抑える方法についてご説明していきます。

インビザラインとその他矯正の値段一覧表

矯正治療には大きく分けてインビザラインが代表するマウスピース矯正と従来から行われているワイヤー矯正があります。それぞれに全体矯正と部分矯正があり、全体矯正とは全体的に歯並びを変えること、部分矯正とは主に前歯部のみの歯並びを整えることを指します。

また、ワイヤー矯正には歯の表面にワイヤーを貼り付けるものと審美面を考慮して歯の裏側にワイヤーを貼り付けるものがあります。裏側矯正はワイヤー矯正の中でも熟練した技術が必要になるため通常のワイヤー矯正より費用が高くなる傾向にあります。

インビザライン矯正(全体) 80〜100万円
インビザライン矯正(部分) 30〜60万円
ワイヤー矯正(全体) 60〜150万円
ワイヤー矯正(部分) 30〜60万円
裏側矯正 120万円〜

 

 

インビザラインにかかる費用相場

インビザラインに限らず全ての自費治療(保険適用にならない治療のこと)の費用は医院ごとに自由に決めることができます。そのためはっきりとした費用は言えませんが、相場と言われるものは存在します。日本におけるインビザラインの相場をご紹介します。歯科医院により、初期費用や月々の管理料の仕組みが異なりますので、一度ご確認いただく事をお勧めいたします。

全体矯正の場合

全体矯正とは奥歯を含む全ての歯を対象に矯正治療を行うことです。そのため治療期間は数年単位になることが多く、部分矯正に比べると費用もかかります。相場は大体80万円〜100万円になります。

部分矯正の場合

部分矯正とは奥歯を含まない前歯のみを対象に矯正治療を行うことです。動きにくい奥歯を動かすことなく、軽微な歯並びのズレに対して行うことが多いので治療期間は半年程度で終わります。相場は大体30〜60万円になります。

 

インビザライン矯正にかかる費用の内訳

インビザラインでかかる費用の内訳は具体的にどうなっているのでしょうか。治療開始から終了までを順番にご紹介していきます。

カウンセリング・相談料

まずは患者さんの歯並びに関するお悩みをご相談いただきます。この段階ではまだ治療は開始せず、お口の中を簡単に見せていただき適切な治療方法をご紹介したり、患者さんのご希望やご不安なことをヒアリングさせていただきます。費用は無料のところもあり、有料であれば5千円〜1万円ほどに設定されていることが多いです。

治療前の精密検査・診断料

インビザラインでは治療前にレントゲンやお口の中の記録写真を撮ったり、口腔内スキャナと呼ばれる機械でお口の中の型取りを行います。そしてそれらの資料を元にコンピュータ上でそれぞれにあった詳細な治療計画を立てていきます。これを行うことで歯の動きや仕上がりをシミュレーションで見ることができます。また納得のいかない部分に関しては修正を加えることもできます。インビザライン治療に置いて非常に大切な段階となり、費用は3万円〜5万円ほどに設定されていることが多いです。

アライナーの製作・装着料

治療計画の立案が終わったらいよいよアライナーを製作します。アライナーは初めの1枚からゴールするまでの分を一気に製作します。そのためこの段階が一番費用も高くなり80万円〜100万円ほどかかります。かなり高額となりますので分割で支払ったりデンタルローンを用意している医院も多くあります。自分にあった支払い方法を選択すると良いでしょう。

調整料・管理料

アライナー装着を開始したらその後は数ヶ月に一度、進捗状況や歯自体に問題が起きていないかをチェックしたり、新しい処置を加えたりするために通院していただきます。この通院時に調整料・管理料の3千円〜1万円ほどがかかります。これは矯正治療終了後の経過観察時にもかかります。

保定処置料

理想の歯並びになったら何もしなくていい、というわけにはいきません。矯正治療で動かした歯はアライナーを外して生活し始めると「後戻り」を起こしていきます。そのためこの後戻りを防止するためにリテーナー(保定装置)を使った保定処置が必要になります。インビザラインではビベラリテーナーと呼ばれる歯の位置を固定する専用のアライナーを製作し、就寝時に装着していただくのが一般的です。ビベラリテーナーを使用せず、通常のリテーナーを使用したりワイヤーで歯の裏側を固定することもあります。費用は大体2万円〜5万円です。

 

インビザラインの料金を安く抑えられる制度

高額な治療費がかかるインビザラインにも料金を抑えるための方法があります。制度をうまく利用して少しでもお得にインビザラインを始めましょう。

高額療養費制度

高額療養費制度とは医療費の家計負担が重くならないよう医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1ヶ月(1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度です。その上限額は年齢や所得に応じて定められていて、いくつかの条件を満たすことで負担をさらに軽減するしくみも設けられています。

この制度は「保険適用される診療に対して患者が支払った自己負担額」が対象となります。

矯正治療も保険適用となる場合はありますが、以下の場合に限られており、さらにこれらの治療にはワイヤー矯正を行うことが求められます。

・顎変形症の手術前、手術後の矯正歯科治療

・前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常

・厚生労働大臣が定める疾患に付随する歯列不正

 

インビザラインを含む通常の矯正治療はこれらに当てはまらず保険適用とならないため高額療養費制度は使えません。

医療費控除

医療費控除とは1年間に支払った医療費が基準額を超える時、税務署で確定申告することでその超過支払い分の医療費が課税対象の所得から控除され、税金の一部が還付される制度です。

対象となるのは以下の通りです。

・咀嚼改善などの機能回復が主な目的である矯正治療の費用

・年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用

・通院にかかった交通費(電車・バス・タクシー)

※外見を整えるための治療費用は対象外

※予防接種や診断書作製料は対象外

 

これらに当てはまれば保険適用であるか保険適用外であるかは関係ありません。控除金額は課税される所得に応じて変化します。また医療費控除は世帯で医療費をまとめて申請を行うことが可能です。申請には領収書が必要となりますので大切に保管しておきましょう。

 

インビザラインの値段は、期間が長引くほど高くなる

実はインビザラインの費用は治療期間が予定より長引くと高くなってしまうことがあります。

なぜかというと通院時に都度調整料・管理料のかかる医院であれば治療期間が長引いて通院回数が増えることで支払う回数が増えますし、長引いて追加の処置が必要になればそこに費用がかかってしまうケースもあるからです。できるだけ費用を抑えるためには治療期間を開始当初の計画から大幅に長引かせないことが大切です。以下に治療期間を短くするためのコツをご紹介します。

装着時間を守る

何よりもいちばん大切なことはアライナーの装着時間を守ことです。インビザラインのアライナー装着時間は1日22時間が推奨されています。アライナーを外している時間は歯は動いていかないどころか後戻りをしていくこともあります。アライナーの装着時間が長ければ長いほど歯は動きやすくなり治療期間も短くて済むようになります。

スケジュール通りに通院する

アライナーやお口の中の状態を見て矯正治療が順調に進んでいるかをチェックするために数ヶ月に1度通院する必要があります。また、治療計画上で指定されたタイミングで追加の処置が必要となることもあり、その場合も通院が必要です。歯科医師に指定されたスケジュール通りに通院せずにいると、自分では気づかないところで思わぬトラブルが起こっていることもあり、そのリカバリーのために時間がかかってしまいます。通院スケジュールは守るようにしましょう。

アライナーやお口の中を清潔に保つ

アライナーやお口の中を清潔に保っていないと新たな虫歯や歯周病を引き起こすリスクが高まります。

そうなると矯正治療を一旦おやすみして他の治療をしたり治療計画やアライナーを作り直したりしなければいけなくなります。その分矯正治療の進捗は遅れ、治療期間は長くなります。アライナーやお口の中は常に清潔に保つようケアしていきましょう。

チューイーをしっかり噛む

チューイーとはアライナーをしっかりと歯に密着させるために噛んで使用するゴム状のチューブです。アライナーは非常に綿密に計算されて作られているため、歯から浮いた状態で使用していると計画していた歯の動きができずそのうちアライナーが合わなくなっていきます。チューイーを噛むことでアライナーの浮きを防止することができます。面倒くさがらずに毎回チューイーを噛んでアライナーを装着するようにしましょう。

 

インビザラインの値段を知りたい方…

この記事ではインビザラインでかかる費用の内訳や料金に関する制度についてご説明してきました。しかし矯正治療にかかる処置や期間は人それぞれで、それらを自分で判断することは非常に困難です。「インビザラインに興味があるが、治療にいくらくらいかかるのだろう」と気になる方はぜひ一度MeLoSにご相談ください。専門のスタッフがお答えします。

MeLoSマウスピース矯正の詳細情報はこちら

 

CATEGORY

line 今すぐLINEで
相談・予約する