症例

20代女性の歯列矯正

担当医の処置方針

治療プラン:コンプリヘンシブ
追加アライナー:3周(計4周)
便宜抜歯:なし
智歯(親知らず)抜歯:上顎左右2本
IPR:あり
交換日数:約3〜7日

オプション
光加速の使用:なし
インプラントアンカーの使用:なし

治療後の口腔写真

Before

After

上下顎の叢生を解消し後方へ移動させましたが、歯肉退縮やブラックトライアングルなどは目立たせずに治療を終了することができました

Before

After

上顎左側第二大臼歯はCERECでワンデー修復(1日で形成からセットまで)を行いました。

Before

After

狭窄していた歯列弓がU字型になり舌側傾斜や叢生が解消できました。
下顎左側第二大臼歯は再根管治療をおこない、ジルコニアクラウンをセットしました。

Before

After

便宜抜歯を行わなくても口元が後ろに下がりすっきりとしましたので抜歯は行いませんでした。
歯列もきれいに並び、さらに素敵な笑顔になりました。

Before

After

下顎右側第三大臼歯(親知らず)のコントロール量が多かったですが咬合平面を整えることに成功しました。

この症例に使用した装置と費用

インビザラインによる矯正治療とセラミック治療
約 1,056,000 円(税込)

※備考

担当医師コメント

HANA Intelligence

三浦比紗子

上顎の前突感と前歯部の叢生を気にされていました。また下顎右側第二大臼歯を抜歯済みで第三大臼歯のコントロールが必要でした。
口元がさがりすぎることを心配されておりました。叢生+前突により口唇閉鎖不全が起こっていました。配列することで口唇閉鎖時の軟組織(口唇)の状態は変わるため、まずは便宜抜歯を避け、智歯抜歯で遠心移動・側方拡大・IPRにて配列することとしました。非抜歯での治療後主観的ば満足度が低いようでしたら抜歯矯正に切り替える予定で開始しました。

矯正治療に伴う一般的なリスク・副作用

  • ・最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1,2週間で慣れることが多いです。
  • ・歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • ・装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ・治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  • ・歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  • ・ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ・ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • ・治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • ・治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ・様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • ・歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  • ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ・装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • ・装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • ・装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
  • ・あごの成長発育によってかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • ・治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • ・矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。